「きっと、もっと幸せになれるよ」 「梨乃も、一緒に幸せになるんだからな」 「もちろん、そのつもりですけど」 クスクスと笑い甘えるようにシドに身を寄せる。 「梨乃、お前をもっと、俺のものにしたい」 「・・・シド」 「もっと、触れたい」 するすると上がってくる掌。 梨乃の胸がドッキンと鳴る。 「え・・・シド・・・。・・・あ、ん・・・」 きわどく触れてくる掌に、梨乃は思わず甘い吐息を漏らす。