悲しく思いながらも、自分がいなくなったことで悲しんだ人がいないなら良かったのかもと思い直す。 自分だけが覚えていればいい。 この世界で生き、確かにここで暮らしていたのだと。 誰も自分を知らない世界。 「どうして、私はまたここに来たんだろう・・・」 あの世界で生きていくと決めた。 シドと共に歩いて行くと決めたはずだったのに。 「シド・・・」