「でも・・・」
「記憶が戻るまでいたらいいわ」
「ありがとうございます・・・」
「そう。それも関係しているのかしら。梨乃さんの格好、外国のお姫様みたいね」
そう言われ、ハッとした。
そういえばそうだと。
動きやすい格好にしていたとはいえあの世界の衣装だった。
この世界では少し浮いてしまうその格好。
「こ、これしかなくて・・・」
そう言うしかなかった。
不審すぎる・・・、と頭を抱えた。
「梨乃さんには、あの部屋を使ってもらおうかしら。女の子だし、若いしちょうどいいかもしれないわ」
「え?」
メニュー