この世界にも、星空がある。 梨乃は自室のテラスに出て、星空を見上げる。 キラキラと輝く星を眺めながら、同じ空の下にいるシドの事を想う。 「今、なにしてるんだろう・・・」 側にいない。 それでも、あの時のような孤独感は感じない。 戻って来た。 そう感じることができるから。 「私・・・、頑張るから」 決意を声にすれば、叶う気がした。 大きく深呼吸をし、強い意志のこもる瞳で前を見た。