中学の頃にさかのぼる。

私のクラスでは、いわゆる“暇つぶし”とゆうゲームがあった。

単純な遊びだ。

簡単にゆえば



[皆でクラスの1人を虐める]



…そんなゲームだ。


今になると凄くあほらしく思えてくる。

その1人を決めるのが、いつも“まき”だった。

いわゆるぼんぼんのお嬢様だ。

我が儘で自己中。このゲームを企画したのもまきだ。

まきの居たグループは学年でNo1。

まき。あや。ゆみ。あおい。そして...




まこと。



そう。実は私もこのグループの立派な1員だった。

「暇だしやる事ないかねー?」

「なーいない。このクラス陰気ばっかで盛り上がらないよ」

「男前も居ないしねえ~…」

「とかゆいつつ~まきったらまたゆうとの方見ちゃって♪」

「ばっ、馬鹿ゆいなさい!あんな奴、顔が良いだけでっ性格は」

「はーいはい♪お惚気ごちうさま!」

「ちょ、ちょっと!」


確かに私も思う。

まきはゆうとの事が好きだ。

見るだけで分かる。本人も気づいているんじゃないか?ってぐらい。

ゆうと。

ゆうとは遊び人。抱いた女は数しれず。

顔はいいが性格は...

くず。

女を落として、とにかく抱く。

もともと家庭がやばいとか。

お母さんは夜の仕事。

お父さんは半年前人を殺して捕まっている。

そんな環境だと、ゆうとがこんな風になるのも仕方がないかもしれない。


正直、将来が心配だ。


ゆうとは先生達にも凄く気に入られているため怒られる、ましてや注意される事なんて有り得ない事だった。

ちなみに、まきがゆうとに好意を持ち始めたのが...

“身体の関係”だ

まきはその関係から次第に“恋愛感情”に変わっていってしまったんだろう。