トボトボと教室に帰る私、黒崎先輩には結局先に帰ってもらった。私の隣には優。

やっぱりショックなのかな、こーゆーの苦手そうだし。さっき黒崎先輩に言われた言葉

「俺、生徒会の一員だから毎日会えるなっ!!」ってまあ会えるのは嬉しいけど

うれしい!?私なんてことを…その時

「なぁ杏里…」

「ん?どーしたのさ優」

また黙ってる、はぁなんなのよ。でもこれ前にも同じようなことがあったよーな。

「あのさ杏里、やっぱ黒崎先輩好きなのか?」

゛すき゛この言葉を聞いてドキッとした。

「す、すきっ?何いってんのよ。前も同じようなこと聞いたじゃん。」

「だっだよな!杏里がまさかな…」

「杏里がってとこムカつく。」

「だって杏里がよー乙女になるわけがねーよな。」

ニヒヒと笑う優、は?なにそれっ私だって

「私が恋してないとでも思ってるの?ばっかみたい。」

「じゃぁ恋…してるのか?」

真剣に聞いてくる優。たまーにこんな優出てくるよね、なんなのよ。こんなに優かっこ

よかったっけ?いやいや何言ってるの私。

「恋…してるかもね」

「……」

自分の言葉に私が驚いた、何いってんのよ。じゃなくて何言わせてるのよ。

「そっそーなのか…それって先輩も範囲に入ってるんだよな?」

「どーだろうね、もしかしたら優かもしれないよぉ〜あはっ」

「……/////んだよっ」

冗談で言った私なのに顔を赤くしている優。えっ顔真っ赤じゃん、

「ちょっ優。熱でもあるんじゃないっ?やっぱり、あんた体弱いんだから」

「ちっちげーよ。そ、そそそんなんじゃねぇぇぇ!!!!」

あのーむっちゃ動揺してるんですが…ほんと大丈夫かな。そして教室に入ったとき

美月がやってきた。

「ちょっと杏里!生徒会入るって本当!?」

なんでこうも早く噂って広まるかなぁ。てかはやっ

「なっなんで知ってるの!まあ一応入ることにはなってるけど…優も」

「結城くんも入るんだぁーえっとね武西君たちが言ってた。」

あのやろぉ、おとなしそうに見えて言いふらしてんじゃん!はぁあんま知られたくな

かったのに…おだやかな高校生活がぁぁぁ

「おいっ立花たち生徒会入るって本当か!?」

「きっ木島くんまでしってるの!?」

そこに木島くんがやってきた。影のような人だなぁ

「あぁ、一応なっ。聞こえてたから。」

そうなんだぁっすると怪訝な顔をした木島くん。ん?どーしたんだろっ

「3つ言いたいことがある。」

「い、いいいこととは…」

こっ怖いよぉ。お顔がとっても不機嫌…

「一つ目黒崎さんがいるからはいってほしくないっ。」

それを聞いた瞬間美月はニヤリ、優は怪訝な顔つきになった。

「二つ目俺も生徒会にはいってやるっ。お前らに任せられるかっ」

「「なっっ」」

見事に私たちの声は揃った。たか入るって…

「ええっ!!!!」

「なんだっ?悪いことでもあるか?」

「そっそーじゃないけど…入るって…急」

入るって急すぎるでしょっはぁ。やっぱりとても自由な人だな木島くんは…

「で、三つ目は立花、俺の事は木島くんじゃなくて星矢な?」

「そんなんでいいの?」

親指を立ててグッとされてるけど名前で呼ばなきゃなんだよね?

「ほんとだめだ…全部我慢してたけどもうだめだ」

優が怒り寸前だっ。なに怒ってんだか…

「何そんなに焦ってんだ優。名前くらいいいだろっ」

「いいわけねーだろっ男子の名前呼ばすとかぜってーだめっ」

そんなトークをみてまたもやにやにやの美月、そんなにニヤニヤして、どーしたんだろっ

「別にいいだろっ?別にお前らに付き合ってもねーんだから優が焦る理由がねーよなっ」

「ちっくそっ」

美月がとうとう笑い出した。むちゃくちゃ爆笑してる…

「俺の勝ちー!」

「そっそんなこといちいち本人の前で言うなよ。」

顔を赤くして恥ずかしそうにモジモジしている優、私はガン見している。

「ちょっそんなにみんなよ。」

その時、ガラガラっとドアが開いた。先生が来たのかな…ドアの方を見ていると横から

「絵奈…?(えな)」

この声は…それに優の口から聞いた発言 ゛絵奈゛

「えっゆ…。早く座りなさいっ」

今、思いっきり目を逸らしたよね、しかも私も見たし。しぶしぶ座る私達。優は

まだ信じられないというような顔をしている。窓から表情がみえる。その時、ブーブー

「しっ知らないアドレス…誰からだろう」

開いてみると黒崎先輩だった。声に出したのが聞こえたのか優がちょんちょんとしてきた。

「どーしたんだっ?」

「なんか黒崎先輩からメールきたんだよねっ誰に教えてもらったんだろう…」

やったって気持ちの私、ちょーうれしいよ先輩!!でも後ろからとっても視線を感じる。

to杏里ちゃん

急にメールごめんね!実は綾瀬さんって子からもらったんだっ。アドレスは健に頼んで

もらって…本当ごめんm(。>__<。)m

本当また急なんだけど俺とメールしてくれるかなっ。なに言ってんだろーね俺。

何このメール、可愛すぎだよ先輩、ニヤニヤしている私。まあ、とりあえず返信しないとっ

to黒崎先輩

いえいえ大丈夫ですよっ!٩(๑>؂<๑)
ぜひ先輩とメールしたいですっ。メールありがとうございました。

返信するとふと思った。

「硬すぎたかな」

うーんと唸っていると隣から

「どーしたの立花、わかんない所でもあった?」

すると木島くんが話しかけてきた、口に出ちゃってた。

「う、ううん、なんでもないよっ」

「あーメールしてたのかっでも授業中に誰と?」

言わなきゃダメかなっ言うのなんかやだな

「おっお母さんとメールしてたのっ今日の夕飯何って」

「ふーん、この時間にそれも授業中にねー」

しまった。今1時じゃん。ちょー変じゃん。それにもうちょっと考えればよかった…

「嘘つくの下手だねぇ、まあそんなとこもいいけどっ素直で」

「んっ?なんか言った」

小さくてよく聞こえなかった私は聞き返すと

「そんなにあの先輩いいの?信じられるの?」

「ふぇ?」

木島くんの質問の意味がわからない。「信じられる」って

「今、見たでしょ。メール相手」

「俺の視力は2,5だぞっなめんなよ。」

「なんじゃそりゃ、でも嘘ついてごめんね」

やっぱり木島くんと話してると落ち着く。なにかと優しいしかっこいいし頭いいし

彼女はやっぱり美月にぴったり

「まあ、さっき言ったことは忘れろ」

「へっ?なんで…」

「なんでもー。もういいから」

するとうつぶせてしまった、なんなのよ質問しといて。その時ちょんちょんっと

された。

「杏里、ちょっと」

「ん?どうしたのさ美月」

困ったような美月の顔、どうしたんだろう

「さっきから結城くんに話しかけても返事がないの。」

そう振り返るとうつぶせている状態の優、まさか

「優!!先生!ちょっと優の体調が悪そうなので保健室に連れていきます。」

ビクッとした先生、なにか言われると思ったのだろう。もともとは優は体が弱いからな

ちょっとのことで倒れてしまう、かぜの時は死ぬほど苦しんでた。

「わかったわ、早く連れてってあげなさい。」

その時だった

「えー、なんで立花さんが結城くんを連れていくんですかー私が連れていきたいです。」

一人の女の子が声を上げた。なんでって幼なじみだからじゃん。ほかになにがあんのよ

「結城くんがいないとか学校きてる意味なくなるんですがぁー」

「早く連れていきなさいっ!!」

「はいっありがとうございます」

そして私たちはでた。その後のことは何も知らないが木島くんの声が聞こえたのは

気のせいだろうか。