「次はStarlightの2人！」




大きな歓声があがり、沙羅は壁にもたれて舞台に目をやった。



StarlightはSaraが抜けてからリーダーの座をMinaが引き継ぎ、大きく路線を変更した。




今までSaraが歌を作っていた分そちらにも力を入れていたが最近は少ししか歌わず、2人の息がぴったり合ったダンスがメインになりつつあった。





今日の音楽番組も歌は本当に少しで、クールなダンスを披露している。




「………」




舞台はダンスに合わせ、黒や青を基調にしたクールな色に染まる。



これが今のStarlightの色だった。




「Starlightのお2人でした！」




紗羅の出番はこの3つ後だった。



紗羅はそろそろ出番が近づいて来たと背筋を正す。




「お疲れ様でした！」




「お疲れ様です。番組終盤にもう一度歌手全員集いますんでその時お願いします。」




Starlightの2人が入ってくると舞台裏の雰囲気は突然明るくなった。




「お疲れ様です！了解しました！」




元気にそう言うMinaと、監督に頭を下げるHaruki。



2人は高校卒業後は大学に行かず、芸能活動に専念したと紗羅は聞いていた。