「Starlightだ!ちょっと、話聞かせてもらえる!?SaraとHaruki……あれ、Minaがいない?」
「ちょっと先輩!!いくら何でもそれは…!」
ピョンピョン飛んでいる人の隣で、それを止めようとしている人もいる。
「…ん?」
沙羅はその人の黒縁メガネにどこか見覚えがあった。
「晴樹、あの人知ってる?」
「ん?あの、横で止めてる人?」
紗羅は頷いたが、晴樹は「いやぁ?見たことない。」と言って首を降る。
「あれ?じゃあ仕事場じゃない…?」
そう言っている間にも2人は人を押しのけ、ついに2人の前まで来た。
「こんにちは!話、聞かせて!授業開始までまだまだ時間あるし、いいよね!?」
「先輩!取材する前に名乗って下さい!」
「ああ。そっか。」
黒縁メガネの男性の声に、2人は同時に名刺を取り出した。
「俺、佐野 仁っていいます!」
「僕は神田 正樹です。
あの、僕達まだ駆け出しの芸能部の記者で、Starlightがデビューしてから君達を追いかけてます。
それで、ちょっと時間があればなんだけど…「ああー!」」
黒縁メガネの男性の言葉の途中で、沙羅はあることを思い出して大声をあげた。
「入学式の時…!」
それを聞いて黒縁メガネの男性はニコッと笑った。

