恋したいっ!

「じゃあ、咲行こうぜ」

「あ、うん。」

勇は、そう言って手を引っ張る。

手が触れた瞬間胸がドクンとはねた。

「勇、どこ行くの?」

「俺と咲の思い出の場所だよ。」

思い出の場所?

そこに行ったら、思い出せるの?

勇が連れてきたのは、大きな桜の木が生えている場所だった。

「すごくキレイ…」

その木は、桜の花びらが舞っていて
夢の世界にいるみたいだった。