「しぃ~ほぉ~ッッ」
ホームルームが終わるなり俺の後ろの席の女子が瑳乃さんに抱きついた
「どうしたの?明羅?」
「メイラ?」
口に出してしまった
瑳乃さんに抱きついたショートカットの女子がこちらを向いた
グレーの瞳――…
カラコンかなんかか?
しかもよく見ると…
瑳乃さんとは違う美人!!
ハーフっぽい顔立ちだし…
足、細長いし
ッテか全部細い!!
「君が転校生の『宮土理稿輔』ね…ヨロシク♪」
抱きついたまま自己紹介された
「アタシは倉田明羅!!日本人のパパとイギリス人のママのハーフです!!」
「ハーフなの!?」
「そぉだよ☆」
グレーの瞳はカラコンじゃなかったのか
「んで、こっちが梓穂!!『瑳乃梓穂』」
「改めて、よろしく」
全く正反対の美女コンビだな、これ…
「アタシの事、明羅でいいから!!」
「じゃあ俺の事も稿輔でいいよ」
「あたしも梓穂でいいからね」
「俺も呼び捨てでいいからな」