『いや、そうじゃなくて…』
「え?明日なんて急には無理だよ?」
久しぶりの貫太の声。
と思ったけどまだ一週間しか経ってないんだ。
『…今日さ、うるさくない?』
「なにが?」
『柚子のとこ』
確かにうるさいけど…
「お隣さんが引っ越してきたみたい。
朝からうるさいの。」
『そっちの桜も綺麗だね。まだつぼみだけど。』
「うん?そうだね?」
なんか変…
『もう直ぐだから』
「なにが?貫太ちょっと変だよ」
こっちがうるさい事とかこっちの桜のこととか。
なんで貫太が知ってるの?
貫太は島にいるはずなのに。