ーーーーーー 「ふぁ、さっむ」 外に出ると乾いた風が吹いていた。 「勉強、進んでる?」 「…うん、いい感じ。」 多少の間があって柚子が頷く。 「受験終わったら、貫太に言いたいこと、ある。」 「うん。」 大体の予想はついている。 「じゃあ1月1日、合格祈願は一緒に行こっか。」 「うん。」