「柚子、起きろ」 「…ん」 「ゆーずー」 「…ぃや」 嫌じゃなくて 「起きろー」 「ん、わっ貫太!」 なにを驚いているんだい君は。 飛び起きて枕を取って抱きしめている。 比喩じゃなくて物理的に飛んだ気がする。 にしても、 顔赤いよ。隠せてないよ。 うちの子猫はやっぱりどこまでも可愛いです。 まあいいか。表面上はノータッチで。 「おはよう。ご飯食べよっか」 ベッドから降りるついでに頭をポンポンってしてやった。