僕は好きと伝えない。




夏美さんと大が付き合ったのを知った後の君は、部屋にひきこもっていた。


しばらくすると、大が家に来るようになってしまったらしく、僕の家に君は逃げ込んで来た。


今に至るわけだが、君はまだ失恋の傷が癒えないのか、夏美さんと大が付き合い出して4ヶ月も経つっていうのに僕の家にくる。


「冬、起きてる?ねぇ?」

「んー。」

「冬、私さ気づいたんだよね本当の気持ち…」


意識が朦朧としていた僕には君がなんて言ったのか聞こえなかった。