―1年前―


「ふーゆっ!!おはよ!」

「おう。」

「おう。じゃなくておはようでしょ!」


笑顔で僕に挨拶をしてくる七瀬(ななせ)。
照れくさくて、おう。しか言えなかったけど、朝の君との登校は楽しみだった。


しばらくして、この朝の登校にもう一人加わった。

それが、僕の友達であり君が恋をしていた男だった。友達の名前は佐藤大(さとうだい)。