「冬、なんであんなことしたの。」

君の言葉は問いかけではなく、したことについて怒っているようだった。

僕は事の重大さに気づいた。
好きでもない人にあんなことされても嫌なだけだよな…。

その言葉が口に出ていたのか、

「冬だって、私のこと好きでも何でもないでしょ?彼女いるのに、なんでこんなことするの?」

訴えるかのように、少し怒りが混ざった声で僕にそう言った。


「お前だって、なんでいつまでも部屋に来てたんだよ!!意味わかんなかったよ。」

ただただ、僕の苦しみを言葉にだしていた。