放課後。

忘れ物を取りに教室に入ると、君が机に突っ伏して寝ていた。

その寝顔が幸せそうな顔をしていて、いい夢でも見てるのかなと思った。


「…ふ…ゆ。」

「え、今俺の名前…。」

寝言で呼ばれた気がして、驚いた。
幸せそうな顔をして呼ぶから、君への愛しさがつのってくる。


「1回だけだからさ…。」




独り言を呟き、君の唇にそっと口付けをした。