「にしてもよ、オレら3人見て騒がなかった女初めてじゃね?」

「それ、ちょっと自意識過剰じゃないかな、日向…。」

控えめな和成はそう言うけど、オレも確かに日向と同じ考えだ。
今までウザイほど女達はオレらを見ると騒いでいた。ほんとにウザイほど。

「だってオレら幼稚園から一緒だけど、今まであんな奴いなかったろ?なー麗。」

「…うん。」

あの人、オレに初めて会ったときも、無言で焼きそばパン食べてたっけ。

「気に入ったなー。神楽和香。」

「まじかよ!あんな平凡女!」

「日向!口が悪いよ!!!!和香ちゃん、可愛かったじゃん。」

「麗も和成もおかしいよ!!」

「…うるさい。」

また屋上行ったら会えんかな。

「帰ろ。」