「かーーーぐーーーちゃーーーん!おはよーーーーーーーーー!」

「おっっ!智美おはよ。」

「具合どうどうどう?あの後大丈夫だった??」

「あの後って?」

「目黒先輩が来たでしょ?助けを頼んだんだよ。」

「智美だったの…。」

「ほんとにその後しつこかったの。サイテーよサイテー」

頬をぷくっと膨らませて怒っているけどどこか嬉しそうな智美。

「ありがとね、智美。」

「なんのなんの!かぐちゃんのためだもん。あ、それより…。」

と言って私の手をひいて職員室の前まで連れていく。

「見て、これ!!!!」

そこには

【以下の者を退学処分とする。
3年8組 小野 紀万智
3年10組 万梨阿 永遠
3年1組 清波 真理亜
暮尾 波虎
3年5組 紗寝 ここ 】

「これって…。」

「おはよ…神楽。」

振り返ると、あくびをして気だるそうな姿の麗さんがいた。

「あの、この人たちって。」

「あぁ、退学にした。」

「…退学にした!?!?」

「うん。…見せしめだよ?」

悪魔のような微笑みを見せる。
麗さんに言わせると、こうでもしなければ、いじめが耐えないらしい。

「だいじょぶ。もうしないし、いじめも無くなるでしょ。」

「まぁ…。」

「あ、今日屋上来なよ?」

「はい。」

またまた黄色声を残しながら去っていく。

「かぐちゃん、すごい仲良くなってるし!香野先輩あんな話してるの初めて見たかも。」

「そう?」

智美にも、麗さんにも目黒さんにもほんとに助けて貰って感謝しなきゃ…。