教室に戻ると

「おー!麗!…ックシュン。」

「なんでそんなビショビショなの。」

ビショビショな日向と、心配そうな和成が待っていた。

『どーしたのぉ?日向くーん。』

『ビショビショじゃなぁい。』

…そして、女達。

「うっせー化粧おばけ。」

『『ひっどぉい。でもそんなとこも好き♡』』

「散れ…はっくしゅんっ!!」

『『『きゃぁぁ可愛い』』』

ほんとにうるさい。

「……退学。」

オレが一言いうと、日向ファンはオレを少し睨んで去っていった。

「自分でなんとかしてよ…。」

「めんごめんご!はっくしゅん。」

「神楽和香にオレのこと話したでしょ。」

「おう!お前迎えに行ったら、平凡女が泣いててさ。」

「…泣いてたの…!?」

オレ、2回も泣かせちゃったのか…。

「…オレ、最低だな。」

「あの平凡女可愛いなっ!!」

「平凡女って和香ちゃん?やっと気づいたの日向は。」

「オレ、狙おっかな。」

日向はほんとにスポーツバカで、こうやって女に興味を示すのは皆無に等しい。

「いいよな?麗!」

「…別に。」

「ちょ、落ち着こうよ日向!!麗もそれで良いのかよ!?」

「関係ない。」

…そうオレには関係ない。

だけど、このオレたちの会話が聞かれてたらしく事件は次の日に起こった。