そこまで聞いたあと、陽太が少し間を開けて言葉をつけ足す。

『ただ…まぁ強いて言うなら、詩春の“気に入らないからネットで中傷書き込み”は流石の俺も正直嫌!
アレは本当にいい加減やめてほしい…』

「あー…うん。そこは私も納得できる。
むしろ否定しない」

詩春の中傷もあまり気にしないようにはしていたが、何度もあると流石の私も正直嫌だった。

『うん。それで話戻すけど、もしも俺があきの彼氏って想像…できる?』

「それは…」

“もしも陽太が私の彼氏だったら”
この場で改めて考えてみると、とても不思議なことである。

…だってあのようちゃんだよ?
詩春ちゃんとなんだかんだ二年間ずっと付き合ってて、「いつか結婚する〜」とか言ってたあのようちゃんだよ!?
そんなようちゃんが彼氏って…。
しかも私の知らないうちに、二ヶ月前に別れていたなんて…。
それに仮にも付き合ったとして初めての遠距離恋愛になるし…。