「俺はお前を拾った時から、何かあんのは想像出来た。けどよ、誰だって話したくても話せねぇ事があんだろ」
「あ……」
それは、蓮さんにもあるって事？？
話したくても話せない、抱えている秘密。
「だから、俺はお前に聞かねぇ代わりに、自分で答えを探す。夢月、お前が何抱えてんのか…」
すると、蓮さんがあたしを見た。
「一人になんてしねぇ。だから、俺を信じろ」
そう言ってあたしの頭を撫でる蓮さんに、あたしは泣いてしまった。
あたしはもうとっくに、蓮さんを信じてる。この人の傍にいる間は、苦しい時間を忘れられたから…。
