30分くらいバイクを走らせて、たどり着いたのはショッピングモールだった。
「…こっちだ」
「えっ?…わわっ!」
目的地に着き、蓮さんはそそくさとあたしの手を引く。
ここ…ショッピングモールだけど、お買いもの??
困惑しながら蓮さんの背中を見つめる。
「…入るぞ」
「へっ?…あ、うん!」
急に振り向いたと思ったら、迷う事なくレディースショップに入って行った。
何かすごく周りの人に見られてる。
「あの人、すごいカッコイイね」
「うん!超クールな感じ!」
やっぱり。蓮さん、カッコイイもんね。一緒にいるあたし、絶対妹とか思われてるよ。
「…着てこい」
「わっ!?」
キョロキョロとしていると、ドサッと服の山を渡された。そのせいで前が見えない。
「着てこいって…。これを全て…でしょうか…」
「こっちに試着室がある」
な、流されたっ!?試着室の場所なんか聞いてないよー!!
蓮さんはあたしを試着室の中に押し込んだ。
―パタンッ
「これは……どんな状況…なのかな…?」
服の山を見つめる。…着ろって事だよね。
とりあえず一番上にあった服に袖を通した。


