一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》



ーチャポン。


「…あったかい……」


今まで外にいたせいか、体が冷えきっていた。10月といえど、夜はやっぱり冷える。


湯舟に浸かると、体の芯から温まるようだ。


図々しいとは思うけど、蓮さんより先にお風呂に入らせてもらっている。




蓮さんの事をもっと知りたい。そんな気持ちから、蓮さんを質問攻めにしてしまっていたなと反省する。



「ちょっと疲れてたかな…」


やり過ぎた……。お風呂出たらちゃんと謝ろう。


ーチャポン。


ふと、自分の腕を見つめる。そこには無数の青あざが出来ている。これは、白血病患者に出来る青あざ。


血小板が正常に作られなくて、血が止まりにくいから、手をぶつけたりすると、すぐに内出血した。


「治療をしなければ、3ヶ月…かぁ……」


したとしても、完治するかも分からないし、抗がん剤治療は、辛いものだって聞いた。


短くて長い、あたしの生きる時間。


あたしが白血病だと分かったのは1週間前。


登校中38.5℃の発熱で倒れた事から始まった。最初はただの風邪だと診断されたけど、熱が一向に下がらないため、血液検査をする事になった。


それで……白血病だと判明。あたしの命に、リミットがついた。


「…期間限定の命…」


あたしがこの命を終える時、あたしは何を思ってるんだろう。皆の負担にならなくて死ねる事を喜ぶのだろうか…。


今のあたしに、その答えは分からない。