「夢月の事、よろしくお願いします」 「幸せしてやって下さい!」 豊さんと喜一お兄ちゃんは頭を下げた。 「ふふっ」 「夢月!!」 蓮とあたしは嬉しくて、つい抱き合う。 こうやって、家族と向き合えたのは、蓮がいたから。蓮は、あたしの大切な人との絆を、繋ぎ合わせてくれた。 豊さん、喜一お兄ちゃん。 あたしのもう1つの大切な家族へ。あたしを、ここまで育ててくれてありがとう。 失ってしまった居場所をくれて、愛情を注いでくれた事、本当に本当に感謝しています。 そして、迎える約束の日……。