「お前しか!!俺にはいないんだって、いい加減わかれ!」

「っ!!……うん、ごめんなさい。あたしにも、蓮しかいないのにね…」


その頬を撫でて、涙の跡を辿った。


「お前がいなくなると思ったら、苦しかった…」


あたしも、蓮と離れたくないって、そう思った…。


「もう、俺の手の届かないとこに行くな。ずっと、傍にいろ」


「うんっ……あたしも、傍にいたいっ…」


泣きながら、あたしは蓮に笑いかける。


あたしの運命を変えた人。あたしの、世界でたった一人の『1番星』。


「愛してる、夢月」

「蓮、あたしも愛してる」


そして交わす口づけは、あたしに生きてると実感させてくれるくらいに、温かいものだった。