一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》



2人でプラネタリウムの星を見上げる。


『只今の季節、東の空に見えるのは……』


解説が、遠くに聞こえる。星を見に来たのに、あたしは全く違う事を考えていた。


また、蓮とここに来ることはあるのかな…。


治療をして、うまくいかなかったら…。


あたしは、二度と蓮とここへ来ることはないのかもしれないと思ったら、今過ごす時間が、かけがえないものに思えた。



『西の空を見てください。あれは、流れ星ですね』


……流れ星…。


解説の声に、あたしは西の空を見る。そこには、幾つもの流れ星が流れていた。



"蓮とずっと一緒にいられますように"



あたしは両手を合わせて、そう願った。すると、その手に蓮が手を重ねる。


「俺たちはずっと一緒だ」


そう言った蓮の顔は、暗くて見えないけど、きっと笑いかけてくれていたのだと思う。


「ありがとう、蓮」


だから、あたしも笑顔を返した。


どうか、叶いますように。この声が、届きますように。