そして、体調が落ち着いたあたしは、一時退院をした。
「…おはようっ…蓮!」
「…………あぁ…」
いつものように蓮さん…蓮を起こす。あの日から、あたしは蓮を呼び捨てで呼ぶ事になった。
「ふふっ…」
「嬉しそうだな、夢月」
蓮さんは愛しそうにあたしの頭を撫でる。
それは、あたしがちゃんと向き合うべきものに向き合えたからだと思う。
あたしは、病院を出て、蓮の家に戻った。もちろん、豊さんや喜一お兄ちゃんには許可を得ている。
まぁ、喜一お兄ちゃんは納得してないみたいだったけど、豊さんに説得されて渋々頷いてくれた。
これから、あたしは抗がん剤治療を使った治療が始まる。そこからが長い闘病生活になるらしく、一時的に退院が許可されたのだ。
許可がおりたのは3日。
本来なら、診断されてからすぐに治療をしなければ、ならないあたしの病気。
あたしの白血病は、まだそこまで進行したものではないらしいけど、ほっておくと、3ヶ月で死に至っていたとのこと。


