「ほら、蓮さん。手が止まってる!!」


「お前もだろ」


そんな事を言い合いながら二人で笑い合う。


いつかくる終わりに目をそむけて、いつまで続くかわからない幸福にひたる。


どうか、少しでも長引いてほしい。


終わりを望んでいたはずなのに、いつしか、あたしは蓮さんと少しでも長くいたい、そう思うようになっていた。