冬の夜空に咲いた嘘。


「あなた名前は?」

「ルイ、パティシエのルイでございます」

そう名乗った男はしばらくは毎晩のように私にミルクティーを淹れてくれて、
私が眠るまでずっとそばにいてくれた。



でも、主人の仕事が落ち着いて
長い間、屋敷にいることもあった。