冬の夜空に咲いた嘘。


「なによ。あなただれ?
私、入ってもいいなんて…」

「眠れないのではないかと思いまして」

「甘い…イイ香り」

「ミルクティーでございます。
マダムはミルクティーがお好きだと
旦那さまが」

「主人が?やだわ。変なところで気を遣うくらいなら、家に帰って来て一緒にいてよね」