冬の夜空に咲いた嘘。


それでも私がお嫁にいったのは
主人がとても優しそうだったから。

ええ、その感は間違ってはいなかった。

本当に優しい人だったから。
でも、仕事の関係で主人は家をあけることが多くあった。



「忙しいのはわかるけどさ」
なんて独り言を呟いていた。

そんな時だった。
扉がコンコンと小さな音を立て

「失礼します」と
男が部屋に入ってきた。