痛い痛いと泣いていると 誰かが散らばったりんごを拾い集めてくれた。 「これをお食べ」 白いエプロンをして 優しく微笑む青年は まあるいチョコを私にくれた。 「いらなぃー!」と 泣きわめく私。 「食べてみて?美味しいから。 ね?痛いの飛んでいくかもしれないよ」 「それなら」…と、泣くのを止めて 青年が指しだしたチョコをパクッと食べた。