「あれ!?ここどこー!?」
方向音痴すぎる私は早くも迷子状態。
人気のなく今は使われていない教室にきてしまった。
最悪だ、どうしよう。
誰かに聞こうかな、でも誰もいないし…
困っている私に
「君、新入生!?」
よかった、誰かいた…そう思って振り返ると私よりもはるかに背が高く顔も驚くくらいに整っている。
見るからにモテるオーラ満載な彼、
「あ…はい。教室に向かってたつもりなんですけど、ここの学校広くて迷子に…」
「ははっ、確かに無駄に広いよね、この学校。1年教室ならこっちだよ」
そう言って私を案内してくれた。
その人に私もついて行く。
「君、名前は!?」
「あ…橘愛梨です」
「愛梨ちゃんか。俺は3年の神谷翔太!よろしくな!」
「こちらこそ」