「あなた、橘愛梨さん?」
なんで私の名前知っているんだろう。
「あ…はい」
「翔太と仲いいそうね」
「あ、いえ。そんなことないです」
「でもさ、連絡先とか交換したり放課後会ったりたりしているらしーじゃない」
会うって…昨日のこと?
でもなんでそんなこと知っているんだろう。
「それは…誤解と言うか…」
「調子にのってんじゃねーよ。てか、もう翔太と話したりしないでよね」
そして私の足を踏み、睨みつけて去ってしまう4人の先輩達。
ただ唖然と、その場に立ちすくむことしかできなかった。
先輩と話したらまたなにか言われる。次はこんなんじゃ済まないかもしれない。
もうあまり関わらないでいよう。そう決めて、教室に帰る。

そんな光景を笑って見ていた人がいたことも知らず…