‥‥誰かが呼んでいる 「山田」と自分の名前を 呼ぶ声に春はゆっくりと 目を覚ました 「やま‥あっおはよ!」 目の前には自分の机に 座っていた男が 笑顔で立っていた 周りを見渡すと 人も減り静かな教室 もう下校なのだろう 未だにニコニコしながら 男はペラペラ喋りだす 「俺 柳啓介(ヤナギ ケイスケ) よろしくね 春ぽん」 「‥よろしく」 春ぽんって何だよと 思いながらも何も 言えない自分は 話しかけてくれた事が 少し嬉しかった どうやら柳のおかげで 3年間孤独は免れそうだ