君色ワールド

ぎゅっと掴まれた右手。



思わず目を擦っていた手が止まる。






「……ふえっ!?」




誰……!?



なに!?





「目ぇ傷付くから擦んな」




動揺してるあたしに降りかかった低い声。




とても優しいその声に、あたしは聞き覚えがあった。