君色ワールド

唇をぎゅっと噛み締めて痛みに耐える。




ざわつく教室。



女の子の動揺した声。





椅子を投げた彼女に目をやると、彼女はあたしにも分かるくらい動揺してた。



目が「どうしよう」って言ってる。





そんなに動揺するなら最初から投げなきゃいいのに。



なんて、人事みたいに思ってしまった。