君色ワールド

ドラえもんの歌を口笛で吹きながら、彼は自分の席に鞄を置く。





――あたしの心臓、うるさい。





椅子に座るとあたしの方に体を向けて、





「猫ちゃん、おはよ」




満面の笑みで、そう言う彼。





その笑顔にドキンとして、顔が暑くなる。