君色ワールド

そう決心した時に、



「離れて、陽輝」



背中にあった体温が無くなった。





「猫が困ってるじゃん」





目を開けて体を後ろに向けると、君塚くんのパーカーのフードを掴んでいる高岡彰がいた。






「ほら、虫は剥がしたから名前教えてくんない?」