君色ワールド

さっきよりも大きめの声で言われてビクッとした。




「別に怒ってねえから」



「……え?」




「いきなりそんなこと聞くから驚いただけ」



「……ほんと?」




「ああ」




「……そっか」




ふうっと安堵の息を吐くと、



「んで猫の名前は?」





間髪いれずに尋ねてきた。