君色ワールド

握りっぱなしのあたしの右手と君塚くんの左手。




手汗やばくないかな?


君塚くんの手って大きいなぁ。




なんてのんきに考えていると、







「猫ちゃんをご招待するね」




君塚くんがそう言って、あるドアの前で足を止めた。





――屋上のドアの前で。