君色ワールド

あたしは……動けずにいる。




いや、だって、ほら。


訳がわかんないんだもん。





椅子に座ったままのあたしに、






「猫ちゃん、おいで」




ふわっと微笑んで手招きをする君塚くん。






……ドキドキと鳴り続ける心臓め……うるさいよ。