君色ワールド

「傷、付けたかった……?」




自分でも驚くほど、あたしの声は低く冷たい。






「猫ちゃん!違う‼」




「なにが違うの?」




「全部!」




「……全部?」




「今、猫ちゃんが言ったこと全部」





真剣な眼差し。




あたしの右腕を掴む君塚くん。





「……聞いて」




「なにを?」