君色ワールド

きゅっと君塚くんが更に力を込めてあたしを抱きしめる。




本当ならあたしの体はドキドキでいっぱいになり、何も言えないはず……



だったけど。





「……痛っ、い」




「……え?」





左腕の痛みが増して、顔を歪めることしか出来なかった。