君色ワールド

「……あっそ。そんな事言ってる暇があったら……」




「?」




彰は言葉を一回切ってから人差し指で少し離れた場所を差した。





「アンタの愛しの“君塚くん”を起こしてくれば?」





差されたほうに目をやると、パーカーのフードを被りながらお腹を上下させて寝ている君塚くんがいた。