もっとなんかあるでしょ!?



“開けるぞ”とかさ!





ヒューっと吹き抜ける風があたしの髪を揺らす。




グイッと力強く引かれた手についていくしかない。






視線を上へと移せば青い空が広がってた。







「お、猫」



そんな声が聞こえて、そちらに視線を向けた。