「行くぞ」



そう言われて、右手を掴まれた。





もうすでに立っている瑛士に右手を強く引っ張られ、無理矢理立たされる。




反動でこけそうになるあたしの体を、瑛士はしっかりと支えてくれた。





右手は掴まれたまま。




教室のドアを勢いよく開けて、どんどん歩いていく。