冷たい君の裏側。

会社へ向かう道のりは少し長くて。
付き合い始めた頃は一緒に行っていたのだと、懐かしい思い出のように思い出す。

まだ、それほどの時間はたっていないはずだったのだが…。

「ちぃかぁー!おっはよー!」

「咲愛!おはよう」

駅でたまたま会った咲愛と一緒に会社に向かう。

「昨日はどうだった?」

そう聞く咲愛のかおはあまりに険しくて。
期待していないのだと少し悲しくなる。


でも、それが当たり前なのだろう。

「あのね…」

そう切り出したところで、まるで殺人現場にでも遭遇したような叫び声が聞こえた。

でも、何も気にせず歩いた。

なぜなら、そこにある光景は見たくもない光景だから。