先輩と病弱彼女

【美桜side】

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、

目が覚めると白い天井が見えた。
口には太い管が入っていてどこかに繋がれている。手には点滴、規則的な音が聞こえてくる。
すると

ガラガラガラ

看「あら、みおちゃん、目が覚めたのね。少し待っててくれる?先生呼んでくるわ。」
小さく頷いてから少したってから、

白衣を着た男の人が入ってきた、
スラッとしてて、顔はすごく整っている、遠くからでも良くわかる。
私は思わず見とれてしまっていた。微かに心の奥がズキズキと傷んでいた。

先「大丈夫?もう苦しくない?」
小さく頷いて喋ろうとしたけど声にならなかった。
先「あ、ごめんね、お口の管抜こうか。マスクに変えようね。
美桜ちゃん、苦しいかもしれないけど、しっかり呼吸してね?」

美「!! ヴェッ、ゲホッ、ゲホッゲホッ、」
私は苦しすぎてもうパニックだった。

先「美桜ちゃん!深呼吸!あとちょっとだから一気に抜くよ!」
頭を横に振りながら涙を流して
美「ヴェッ、ゲホッ、ヴェッ、ヴェッ」
先「ごめんね、苦しかったよね。よく頑張りました。」と言って頭ポンポンしてくれた。

そのあと酸素マスクを付けられてほっぺにシールをつけられた、
私はまだその存在を知らなかった。